搬送業務を44%削減 藤田医科大学病院のサービスロボット活用戦略

藤田医科大学病院内を移動する配送サービスロボット「FORRO(フォーロ)

ヒトに代わって業務を行うサービスロボットの活用が医療現場にも広がっている。人手不足が深刻化する現場の解決策として導入が進む。エレベーターが開くと自動で乗車し、病院内の広い廊下は人を避けながら移動する――。藤田医科大学病院(藤田医科大病院、愛知・豊明市)が導入した川崎重工業の配送サービスロボット「FORRO(フォーロ)」だ。24時間365日、検体や薬剤などを搬送する。

「人とエレベーターの相乗り」「手押しで移動」が目玉機能

配送サービスロボット「FORRO(フォーロ)」
配送サービスロボット「FORRO(フォーロ)」

「FORRO」は、看護師などの医療従事者が、ロボットの“顔”にもなっている上部のタッチパネルで操作したり、専用端末で呼び出したりして使う。頭部の高性能センサー「LiDAR(ライダー)」で広範囲をセンシングし、人が多い日中の混雑時間帯でもス…