病院のサイバーセキュリティー対策、まずは補助金と無料ツールの活用を
NTTデータグループのセキュリティー専門家に聞く

新井悠・NTTデータグループ技術革新統括本部Cloud&Infrastructure技術部情報セキュリティ推進室NTTDATA‐CERT担当エグゼクティブ・セキュリティ・アナリスト

サイバー攻撃の脅威が増している。2024年末にはJALや三菱UFJ銀行、りそな銀行、みずほ銀行が外部サーバーから大量のデータを送りつけ障害を起こす「DDoS(ディードス)」とみられる攻撃を受け、システム障害が発生した。医療機関も例外ではない。大阪や徳島の病院がサイバー攻撃を受け、データを暗号化し身代金を要求する「ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)」に感染。電子カルテシステムなどが停止する被害を受けている。

サイバー犯罪者の絶えることない攻撃に医療機関はどう対処すべきか。NTTデータグループのセキュリティー専門家、新井悠・NTTデータグループ エグゼクティブ・セキュリティ・アナリストに聞いた。(取材:医療テックニュース編集部)

2025年も「ランサムウエア」がサイバー攻撃の主流に

――2025年のサイバーセキュリティー動向は。 …