ウィーメックス、診療所向け厚労省のセキュリティー指針対応支援サービス開始

レセプトコンピューターや電子カルテシステムなどを手掛けるウィーメックス(東京・渋谷区)は、7月31日、診療所向け医療情報システムの調査・報告サービス「サイバーセキュリティ レポートサービス」の提供を開始したと発表した。

「サイバーセキュリティ レポートサービス」は、ウィーメックスのスタッフが診療所を訪問し、医療情報システムの構成や、システム利用者と権限などを調査。その後、医療情報の管理状況のレポートを提供する仕組み。

サービスで診療所に提出されるレポートの例
サービスで診療所に提出されるレポートの例

レポートには、リスク診断チャート、医療情報のシステム一覧、医療情報システム利用者の台帳、院内ネットワーク構成図などが含まれる。ウィーメックスの電子カルテシステムや医事コンピューターを利用する診療所を対象とするが、他社のシステムを導入する診療所も利用できる。

近年、医療情報のクラウドなどでの管理が進み、それに伴い医療機関への不正アクセスやランサムウエア(身代金要求型ウイルス)の被害が大きな課題となっており、これを受け、厚生労働省は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版」と「医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」を発表。医療機関にガイドライン対応を求めている。

ウィーメックスでは、診療所で安全管理責任者になることの多い病院長が診療や経営を行いながら、ガイドラインの全容を把握し、対応に取り組むことは難しいとみており、その支援として、新たにサービスを始めることにした。