石巻赤十字病院、富士フイルムのIoMTなど可視化し一元管理する機器マネジメントサービス導入
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富士フイルムビジネスイノベーション(東京・港区)は6月30日、石巻赤十字病院(宮城・石巻市)が、院内ネットワークに接続する医療機器(IoMT)を始めとしたIT機器を可視化し一元的に管理できるサービス「IT Expert Services IoMT(アイティーエキスパートサービシーズアイオーエムティ)デバイスマネジメントサービス」を導入したと発表した。
「IT Expert Services IoMTデバイスマネジメントサービス」は、ネットワークに接続された医療機器やPC、サーバーなどのIT機器を検知し、稼働状況やセキュリティーリスクを自動で把握できるサービス。

石巻赤十字病院では、PCやサーバー、超音波診断装置、心電図、内視鏡、画像端末など多様な医療機器をネットワークに接続する一方、機器の全体像を十分に把握できていないことが課題となってた。そのため、同病院では、その解決で、セキュリティーを強化しつつ、効率的な機器管理するためにIoMTの可視化と一元管理ができる仕組みを模索。
富士フイルムのサービスが、ネットワーク通信を自動で監視し、IoMTを含むIT機器のOS(基本ソフト)やファームウエアのバージョンなどの詳細情報や脆弱(ぜいじゃく)性・リスクを可視化できる点、専門的なスキルがなくても直感的に操作可能なインターフェースで、容易に運用できる点を評価し導入を決めた。
同院では、サービス導入で数千台のIoMTを含む院内IT機器が自動で可視化され、一元的な管理・運用体制を確立できた。また、機器のセキュリティーリスクが、OSのバージョンや既知の脆弱(ぜいじゃく)性などからリスクスコアとして数値化され、高リスク機器の特定、ベンダーと連携した優先度の高いセキュリティー対策が可能になった。今後は、IoMTの稼働状況の可視化で、機器更新や機器ごとの使用の偏りを見直す検討材料にも活用する。