ソリトンシステムズ、クラウド版PCログオン認証を開始 IT人材不足の病院でも導入を容易に
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  ソリトンシステムズは10月28日、PCログオン認証システム「SmartOn ID(スマートオンID)」のクラウド版サービス「SmartOn ID クラウド」を11月4日から開始すると発表した。利用料は、初期費用が15万円、月額料金は1ユーザーあたり300円。クラウドを活用することで運用の手間を軽減し、IT人材の確保が難しい医療機関でも導入しやすい認証サービスとして提供する。

「SmartOn ID クラウド」は、オンプレミス版で「SmartOn ID」の全機能をクラウドサービスで利用できるPCログオン認証サービス。マイクロソフトのID・アクセス管理サービス「Entra ID(エントラID)」やウィンドウズサーバーの管理ツール「Active Directory(アクティブ・ディレクトリ)」と連携し、ウィンドウズへのログオン時に、顔認証や指静脈認証、ICカード認証などを使った多要素認証が行える。
クラウド版サービスでも、顔や指紋などの生体認証と、社員証やICカードといった物理トークンを組み合わせた多要素認証を提供する。PCログオン後のシングルサインオン(SSO)に対応しており、ユーザーは複数のログイン情報管理をしなくて済む。
サービスはソリトンが提供するクラウド基盤に認証環境を集約するため。これまでオンプレミスで必要だったサーバー構築と保守が不要で、環境準備の手間なく利用を開始できる。また、運用コストも抑制が可能で、最小構成で最大30%の費用削減が見込める。今後は、自社のID管理・認証サービス「Soliton OneGate(ソリトン・ワンゲート)」との連携強化も計画している。