JBCC、横浜市医師会と災害時医療情報共有システム開発 診療状況をリアルタイム可視化

ITサービスのJBCC(東京・中央区)は10月27日、横浜市医師会(横浜市)と、横浜市災害時医療情報共有システム「YMIS(ヨコハマ・メディカル・インフォメーション・システム)」を開発し、2026年9月4日に稼働を開始したと発表した。

横浜市災害時医療情報共有システム「YMIS」概要
横浜市災害時医療情報共有システム「YMIS」概要

「YMIS」は、災害時に医療機関の診療状況、会員医師の安否・災害救護活動への参加可否を迅速に把握・共有するクラウドサービス。発災直後から復興回復期まで、医療機関の状況を継続して収集・共有し、医療機関の診療可否・被災状況、会員医師の安否確認、災害救護に協力できる人員の情報を一元管理する。

情報収集にはLINEやメールを利用でき、PCやスマートフォンなどから状況に応じて情報を登録できる。復興回復期にはインフラの復旧状況やボランティアの要望なども収集する。収集した情報はダッシュボードや地図上で可視化し、地域全体の状況把握と迅速な意思決定を支援する。

地域全体の医療機関の状況をリアルタイムに可視化
地域全体の医療機関の状況をリアルタイムに可視化

システムは、横浜市医師会が能登半島地震でのJMAT(日本医師会災害医療チーム)の派遣活動で得た実践知をもとに、将来想定される大規模災害への備えとして、サイボウズの業務アプリ作成サービス「kintone(キントーン)」や、グーグルの地図サービス「Googleマップ」などの複数のクラウドサービスを活用し構築した。

JBCCは今後、システムをパッケージ化し、2026年11月下旬から全国の医師会向けクラウドサービスとして提供する。同社では地域ごとの要件に応じてカスタマイズしながら、約1.5カ月で導入できるとしている。