日本薬剤師会、ファルモと薬局デジタル基盤サービスと処方箋情報送信端末の開発・提供で連携
掲載日:

日本薬剤師会(日薬)は10月9日、医療情報システム開発などのファルモ(東京・新宿区)と、薬局業務のデジタル基盤サービス「N-Bridge(エヌ・ブリッジ)」、医療機関設置型処方箋情報送信端末「N-Bridge Station(エヌ・ブリッジ・ステーション)」の開発と提供で連携すると発表した。
「N-Bridge」は、処方箋受付の一元管理、採用薬情報共有、電子お薬手帳、オンライン服薬指導などの薬局業務機能をワンパッケージにまとめたデジタル基盤サービス。オプションで医薬品発注なども提供する。
処方箋受付の一元管理機能は「処方箋ポータル」として展開。機能は、東邦薬品の「NB Station」、日本薬剤師会の「eお薬手帳3.0」、楽天グループの「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」、エムティーアイの「ルナルナ お薬手帳」と「CARADAお薬手帳」、PSPの「NOBORI 医療情報管理アプリ」、プラスメディの「通院支援アプリwellcne」と「QOL向上アプリFAROme」、APOSTROの「Robo Clerk」、ファルモの電子お薬手帳サービス(一部を除く)と連携し、処方箋情報を一元的に受け取ることができる。2026年春の提供を予定する。
一方、「NB Station」は、管理の手間や電子処方箋未対応など、従来のFAX送信機の課題を解消する処方箋情報送信端末。東邦薬品の処方箋FAX送信システムを基盤に開発する。電子処方箋の普及を見据えた端末で、地域での処方箋データ連携を支援する。
今後、日薬とファルモは、「N-Bridge」を通じて、薬局・薬剤師のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進と、地域医療提供体制の強化を推進するとしている。