ソラミチシステム、corteや日本調剤などとAI薬歴作成で服薬指導の採点機能を共同開発

ソラミチシステム(東京・新宿区)は9月24日、corte(コルテ、東京・台東区)、日本調剤(東京・港区)、和歌山県立医科大学薬学部の岡田浩教授と、AI(人工知能)薬歴作成支援サービス「corte(コルテ)」で、薬剤師の服薬指導内容を多角的に評価できる「服薬採点機能」を共同開発したと発表した。ソラミチシステムとコルテは新機能で特許を出願した。

「corte」は、薬局での薬剤師と患者の会話を音声認識し、SOAP(主観、客観、評価、計画)形式で薬歴を自動作成するサービス。

「服薬採点機能」は「corte」で自動生成された薬歴を、日本調剤が持つ服薬指導のノウハウと、岡田教授が作成した独自の評価基準に基づいて、「コミュニケーション技術」「患者理解・傾聴姿勢」「質問技法・情報収集」「共感・雰囲気作り」「情報提供・メリット提示」の5項目を100点満点形式で採点する。そのため、薬剤師は自身の服薬指導の質を客観的に振り返ることができ、具体的な改善点を把握し、日々の対人業務の質向上に役立てられる。

サービス画面
サービス画面

ソラミチシステムのクラウド電子薬歴「CARADA 電子薬歴 Solamichi」には、「corte」がAI薬歴作成支援機能「AI音声入力」で導入されており、「服薬採点機能」は2026年4月頃に搭載する予定。

同社では、近年、診療報酬改定により服薬指導や服薬フォローアップなどの対人業務の評価が強化されている一方で、現場では対人業務の質向上に課題を抱えており、この課題解決で、服薬指導の質向上を目的に「corte」で「服薬採点機能」を追加した。