イントロン、調剤薬局向けコミュニケーションサポートツールで経営・運営機能を拡充

埼玉県を中心に全国で調剤薬局を展開するイントロン(埼玉・川越市)は9月19日、自社開発の調剤薬局向けコミュニケーションサポートツール「あなたの調剤薬局」で、マイナポータル連携やデジタル問診票、処方箋予約などの新機能を順次拡充すると発表した。

5つの視点
5つの視点

同社では「経営戦略」と「運営サポート」の2軸に「Analyze(データで見える経営と患者ニーズ)」「Brand(発信力を高め、選ばれる薬局へ)」「Connect(患者と薬局を、いつでもどこでもつなぐ)」「Develop(制度対応と経営基盤を強化)」「Engage(信頼を深め、かかりつけ薬局へ)」の5つの視点から機能拡充を進める。

具体的には「Analyze」でマイナポータル連携・インサイト分析、「Brand」で、HP自動生成機能やGppgle新患支援、「Connect」では、デジタル問診票、処方箋予約、健康相談、各種フォロー通知の機能を搭載する。「Develop」は、自社開発の不動在庫マッチングシステム「MEDISTORY(メディストーリー)」や「薬局間コミュニティ」、「Engage」では電子お薬手帳・トレーシングレポート自動生成の機能を提供する。

薬価改定や制度対応、医薬品供給の不安定化、患者の利便性向上、デジタルシフトへの対応など、調剤薬局の経営環境は、年々大きな転換期を迎えている。

イントロンでは、こうした背景から薬局店舗が地域で生き残り、選ばれる存在となるには、「薬を渡す場所」から「地域の健康インフラ」へと進化することが不可欠で、業務効率化に加えて、ブランド力強化、データ経営、患者関係の深化、制度対応力といった複合的な取り組みが必要としている。

同社は、こうした変化の対応で、調剤や投薬・各種フォローといった従来の基本機能に加えて、薬局経営や患者対応を幅広く支える仕組みの拡充に踏み切ったとしている。