NeoX、AI-OCR処方箋自動入力システムの月間読み取り枚数が500万枚を突破

調剤薬局など向けにAI(人工知能)ソリューションを開発するNeoX(ネオエックス、東京・渋谷区)は8月20日、AI-OCR(人工知能を使った光学式文字読み取り)「薬師丸賢太」の月間読み取り枚数が500万枚を突破したと発表した。サービス開始から3年半で達成した。

「薬師丸賢太」は、処方箋をスキャンするだけでAIが内容を解析し、レセプト(診療報酬明細書)コンピューターに高速でデータを出力するソフトウエア。紙の処方箋情報をOCR技術でデジタル化することで、薬局業務の効率化と入力ミス削減が図れるようにした。

ソフトは、医療機関や処方箋の形式に依存せず、どんな様式でも高精度に読み取り可能。処方箋に含まれるQRコード情報をAIが解析し、不完全な項目や誤記の自動補正も行う。AIは利用データから学習を続けることで読み取り精度の向上を図っている。

では今後、「薬師丸賢太」を内包した薬局プラットホーム「スマート薬局」の構築を進め、処方箋入力だけでなく、あらゆる薬局業務をシームレスにデジタル化することで、薬剤師が対人業務に専念できる環境づくりを目指す。また、AIモデルのさらなる精度向上や、新たな薬局向けサービスにも取り組む。