NeoX、スギ薬局がスマホアプリとAI-OCRをAPI連携、処方箋のレセコン入力を自動化

調剤薬局など向けにAI(人工知能)ソリューションを開発するNeoX(ネオエックス、東京・渋谷区)はこのほど、スギ薬局と、スギ薬局のスマホアプリ「スギスマホでお薬」から送信された処方箋画像を、NeoXのAI-OCR(人工知能を使った光学式文字読み取り)「薬師丸賢太」がAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携で直接受信・解析し内容をレセプトコンピューター(レセコン)に自動反映する運用スキームを構築したと発表した。

「薬師丸賢太」は、処方箋画像をAIが自動で解析し、レセコンへ正確に出力する処方箋入力支援AI-OCRサービス。薬局での入力業務の効率化とヒューマンエラーを削減できるという。導入薬局は全国で6000店舗を超えている。

今回のAPI連携で「スギスマホでお薬」で送信された処方箋画像は印刷して手入力をする必要なく、「薬師丸賢太」が即時に解析し、レセコンに反映する運用を可能にした。

具体的には、送信された処方箋画像が「薬師丸賢太」に直接連携され、AI解析と構造化を経て、レセコンに自動入力する。薬局スタッフは印刷や入力作業を行わなくて済む。そのため、手入力を削減し業務負担の軽減と入力ミス防止が図れるほか、患者対応や服薬指導など、薬剤師が本来業務に注力できるようになるとしている。一方、患者はこれまでと同じく薬局に処方箋を提出いただくだけで済む。

従来とAIP連携後の運用スキーム
従来とAIP連携後の運用スキーム

スギ薬局では、患者の利便性向上と業務効率化を目的に、スマホアプリ「スギスマホでお薬」を活用し、処方箋画像の事前送信を受け付ける運用を行ってきたが、店舗では送信された画像をいったん印刷し、レセコンに入力作業を行う必要があった。同社ではこの課題解決でAPI連携機能を活用し一層の業務効率化を図った。