MG-DX、遠隔接客AIアシスタントでOTC医薬品の遠隔販売シナリオを提供

サイバーエージェント子会社で医療AI(人工知能)事業のMG-DX(東京・渋谷区)は6月26日、薬局特化型の接客AI(人工知能)エージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」で、AI無人受付と遠隔有人接客を組み合わせたOTC(大衆薬)医薬品の遠隔販売に特化したシナリオを構築したと発表した。

構築したシナリオは「簡易的な自律対応による接客トリガーの提供」「接客内容の音声連携と薬剤師、登録販売者の呼び出し」「受け渡し店舗との連携」が特長。

「易的な自律対応による接客トリガーの提供」は、AIの声掛けと滞留検知で、自然な接客起点を自動で創出する。「接客内容の音声連携と薬剤師、登録販売者の呼び出し」は、遠隔対応スタッフに音声内容を共有し、任意のタイミングで薬剤師か登録販売者に呼び出し通知ができるようにした。「受け渡し店舗との連携」では、遠隔接客の内容と受け渡し業務を連動する機能を盛り込み、店舗の円滑なオペレーションを支援する。

MG-DXの親会社のサイバーエージェントグループでは、政府のOTC医薬品の遠隔販売解禁の動きを見据えて遠隔有人接客の実証実験を実施。得た知見をもとにシナリオの独自構築を進めてきた。

MG-DXでは現時点で、制度実施前の段階としながらも、店頭オペレーションや機材環境の確認など、体制整備を先行し進めたいドラッグストアや調剤薬局に向けて、実運用に近い形で検証が可能なシナリオ環境を提供することにしたという。