MG-DX、オンライン調剤サービスで処方せん有効期限をAIが自動判別する機能を追加
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サイバーエージェント子会社で医療AI(人工知能)事業のMG-DX(東京・渋谷区)は6月12日、オンライン調剤サービス「薬急便(やっきゅうびん)」で、自社開発のAI-OCR(光学文字読み取り装置)技術で、処方せんの有効期限を自動判別する機能の提供を開始したと発表した。
処方せんの有効期限の自動判別機能は、「薬急便」の処方せん事前送信でアップロードした処方せん画像をAIが自動解析し、有効期限が過ぎている場合は即座にアラートを表示する。スタッフの確認作業の負担軽減と確認ミスの削減が図れるほか、有効期限切れを早期発見することで、患者への連絡と再取得の依頼をスムーズに行えるため、待ち時間と再訪リスクを低減できる。
利用料は処方せん事前送信時の有効期限チェックが1枚当たり3円から、レセプト(診療報酬明細書)コンピューター入力用のQR変換は一枚当たり9円から。
MG-DXによると、調剤薬局での処方箋の有効期限確認は、これまで薬剤師の目視が主流のため、確認漏れや、行き違いが患者の退店後に発覚するなど、トラブルや業務負荷の原因となっていたという。そこで同社では課題解決でAI-OCRで処方せんの有効期限の自動判別機能を新たに提供することにした。同社では今後、調剤特化型AIエージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」への統合も予定している。