三菱電機ITソリューションズ、クラウド電子薬歴に生成AIの服薬指導支援機能を追加
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三菱電機ITソリューションズ(MDSOL)は1月22日、保険薬局向けコミュニケーションサービス「AnyCOMPASS(エニーコンパス)」のクラウド版電子薬歴で、生成AI(人工知能)を活用した服薬指導アドバイスサービス「AIアシスタント」を1月30日から販売すると発表した。オプションで提供する。
「AnyCOMPASS」は、MDSOLの薬局向けシステムを統合したクラウドサービス。クラウド版電子薬歴では服薬指導、薬歴記載などの機能を搭載する。「AIアシスタント」は「AnyCOMPASS」の指導内容データベース、過去の指導実績から今回処方箋の情報と照らし合わせ、患者にあった指導内容をアドバイスする。生成AIは、東大発ヘルスケアAIベンチャーのmediLab(メディラボ)と共同開発した。また、患者属性情報、患者基本確認情報、処方内容、患者と薬剤師との会話情報から、「SOAP形式」で薬歴を自動生成する。
服薬指導アドバイスは、指導内容データベース、過去の指導実績、患者属性情報、患者基本確認情報、処方内容から、患者に最適な指導とヒアリング内容をAIアシスタントが候補表示することで、当該疾病を発症した患者の問題を引き出すための主訴を確認できる。指導とヒアリング内容の候補表示では、選定理由も併せて示すことで、薬剤師に判断材料を提供し、根拠のある服薬指導の実施を支援する。今後は学習機能の強化も予定する。
「SOAP形式」の薬歴の自動生成では、薬剤師と患者の服薬指導で、AIアシスタントが患者の主訴を抽出し、患者属性情報や患者基本確認情報、処方内容を合わせて作成する。薬剤師と患者の服薬指導のやりとりは音声でも取り込める。