NTTデータイントラマート、アポクリートが業務と情報一体化で「intra-mart」導入

NTTデータイントラマート(東京・港区)は9月12日、全国で約180店の調剤薬局を展開するアポクリート(東京・豊島区)が、経営統合に伴う全社的な業務オペレーションと情報システムの一体化で、システム共通基盤「intra-mart(イントラマート)」を導入したと発表した。

アポクリートは、2021年にアポロメディカルホールディングス、日本アポック、中日ファーマシーの3社が経営統合で発足した。経営統合では、基幹システムを一本化する一方、診療報酬明細を作成するレセコンや、薬局店舗で使用するシステムの統合されず、旧所属会社独自の運用が残ったままで、業務オペレーションや情報システム統合が課題となっていた。一方で、使用していたワークフローシステムのサポートが終了したため、代替システムの検討に迫られていた。

こうした中、同社は、薬局運営に必須の許可証申請・更新状況の管理や、本部と約180店の調剤薬局との情報共有など、あらゆる情報を一元的に管理・可視化できる基盤として「intra-mart」を評価。導入を決めた。

「intra-mart」は、企業内にある業務システムを同一のプラットホーム上に集約し、デジタル技術を活用して、業務プロセスの最適化・標準化を行うシステム共通基盤。アポクリートでは、「intra-mart」でシステムを一体化した結果、事務処理の時間短縮、利用者の入力負荷の軽減、高度な権限設定対応の実現、起案から承認までのリードタイムの大幅な短縮、過去の案件検索による業務効率向上などの効果があった。

アポクリートでは今後、「intra-mart」を情報管理基盤で活用するとともに、経営統合前に整備したツールの集約や、データを活用した業務改革に取り組んでいく方針。