MUSVI、長崎・上五島病院と遠隔対話システムを活用したオンライン診療を開始
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オンライン診療を開始した上五島病院(上)、奈良尾医療センター(左下)、有川医療センター(右下)
遠隔対話システム開発のMUSVI(ムスビ、東京・品川区)は9月10日、長崎県上五島病院(長崎・新上五島町)と、離島・へき地の医療アクセス向上で、遠隔コミュニケーションシステム「窓」を活用したオンライン診療の取り組みを開始すると発表した。

「窓」は、ソニーが開発した独自技術で臨場感と遅延のない映像を実現し対面と同じような感覚で遠隔とコミュニケーションができるシステム。キャスター付きの大型ディスプレイを使って遠隔地の相手とのスムーズで遅延感のない対話が行える

今回の取り組みでは、長崎県上五島のへき地拠点病院の上五島病院を中心に、附属診療所の奈良尾医療センター、有川医療センターを加えた3医療機関に「窓」を設置。患者と医師が実際に対面しているかのように話せる遠隔診療環境を構築。システムで定期的な診察や専門医とのやり取りを円滑に行えるようして、3施設の協働体制を強化した。
今後は、3施設の日常的な診察に加え、高齢者施設と連携した急変時の遠隔判断、都市部の専門医との協業、訪問診療や看護の支援ツールでの展開も視野に入れている。