ビーンズラボ、沖縄で認知症向けオンライン診療システム開発

ビーンズラボ(沖縄・那覇市)はこのほど、スマートオンライン診療のシステム開発を行うと発表した。オンライン診療のシステム開発で得たデータから、自動で認知症の診断補助やリスク評価を行う医療機器を開発する。

オンライン診療システム開発は、MUSVI(ムスビ、東京・品川区)のテレプレゼンスシステム「窓」を使用し、画像や映像、音声データを取得。同時にIoTデバイスで心拍変動を計測することで、正確で詳細なシステムを構築する。

また、オンライン診療で得た、こうした生体データを基に、AI(人工知能)を活用した診断補助プログラムを開発する。プログラムは、オンライン診療時に自動で患者の状態をスコア化し、医師に提示する。

開発するンライン診療システムのイメージ
開発するンライン診療システムのイメージ

今回の取り組みは琉球大学医学部との共同プロジェクト。「令和6年度バイオ関連産業事業化促進事業補助金」に選定されている。

ビーンズラボによると。近年、オンライン診療を含む遠隔医療は需要が高まっているという。特に認知症の場合は身体的な診察がなくても診療可能のため、オンライン診療との親和性が高いとしている。

一方で、医療現場と患者の間で通信環境や、対面と同程度の質の担保といった課題があり、オンライン診療を導入する医療機関は限られているとしており、プロジェクト開発したシステムを沖縄などの離島で展開し、オンライン診療導入拡大を目指す。