スマートゲート、早期認知症・MCI専用モジュール搭載のオンライン診療システム提供開始

「スマートキュア」の遠隔診療イメージ

オンライン診療システム開発のスマートゲート(東京・港区)は5月7日、クラウド型オンライン診療システム「スマートキュア」に、早期認知症・軽度認知障害(MCI)向け専用モジュールを実装した強化版システム「スマートキュア+(プラス)」の提供を開始したと発表した。

「スマートキュア+(プラス)」は、早期認知症・MCI向けに、記憶検査テスト、エーザイの脳の健康度をセルフチェックできるツール「のうKNOW」とのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携、早期認知症・MCI専用電子問診票、提携施設MRI(磁気共鳴画像診断装置)検査フロー支援、従量課金制のN対Nビデオチャット、医療連携ダッシュボードといった機能を備える。従量課金制のN対Nのビデオチャットは、医療機関向けに最適化したエンジンを独自開発した。

「MCIコンサルトドッグ」の概要
「MCIコンサルトドッグ」の概要

早期認知症・MCI向けモジュールは、中村病院(東京・墨田区)と、中根一・帝京大学医学部付属溝口病院脳神経外科教授・医師、 石井知香・臨床心理士・公認心理師などが推進する早期認知症診療プログラム「MCIコンサルトドッグ」のオンライン診療基盤にも採用された。「MCIコンサルトドッグ」は、認知機能の不安を抱える人が自宅にいながら専門的な検査や診断、カウンセリングを受けられる早期認知症のスクリーニングと包括支援を行うサービス。

スマートゲートでは、2025年秋にAI(人工知能)音声話者認識を活用したテキスト化、AI要約、SOAP出力の機能も導入する予定。AI機能追加後は、電子カルテ、PACS(医用画像管理システム)、リハビリや認知トレーニングアプリとの連携強化も図る考え。