NTT東、仙台市、仙台市医師会と医療・介護で可搬型オンライン会議とウエアラブルカメラ活用の実証実験
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NTT東日本は2月13日、仙台市、仙台市医師会と、医療・介護向けの高精細で低遅延な可搬型オンライン会議システムとウエアラブルカメラの有用性を検証する実証実験を行うと発表した。
実証実験では、オンライン診療と安全対策の活用でシステムとカメラの有用性を確かめる。実証は仙台市内の医療機関、患者の自宅と介護施設で、2月14日から3月14日までの期間で実施する。

オンライン診療での活用は、仙台市が2023年11月から開始した、診療カーを使ったオンライン診療サービスで検証する。オンライン診療は、診療カーに搭載する電子医療機器やテレプレゼンシステム「窓」を活用し、対面診療に近い形で行っている。具体的には、寝たきり・車いす利用者などの診療カーに乗車できない患者の対応、可搬型オンライン会議システムを使った患者の自宅内でのオンライン診療を実施する。

安全対策の活用では、仙台市がDtoPwithN型(情報通信機器を使用し医師対患者に加え、看護師が患者側で補助を行う診察)のオンライン診療を進める中で、訪問看護や介護の現場でウエアラブルカメラの活用が安全対策の強化につながる可能性があるとみており、訪問看護職員、介護職員、患者の安全対策で有効性を見定める。
また、訪問看護や介護の現場では、患者の自宅内など閉鎖的な空間に看護職員や介護職員が患者と1対1になることがあり、看護職員や介護職員に対する患者からのハラスメントや、患者に対する看護職員や介護職員からの虐待などが懸念されることから、ウエアラブルカメラを通じた遠隔からの見守りが、これらを未然に防止する手段で有効かも検証する。具体的には、ウエアラブルカメラを活用したリアルタイム遠隔見守りとアドバイス支援を行う。
3者は、今後、地域の医師・看護職員・介護職員の不足による医療・介護サービスの提供体制の維持が課題となることが想定されることから、実証の結果を、効率的で市民のニーズに合った医療や介護サービスの提供に向けたオンライン診療の推進に役立てる。同時に、医療や介護現場の安全対策の充実にも活用し、担い手不足の解消にもつなげる考え。