MRT、兵庫・猪名川町で住民の病院受診機会を確保するオンライン診療の実証実験

MRT(東京・渋谷区)は11月19日、兵庫県猪名川町から委託でオンライン診療の実証実験を実施すると発表した。

今回の実証実験は、地域住民の医療機関受診機会の確保を目的に行う。具体的には、医療法人(Aクリニック)が協力し、診療方法をオンライン診療に変更し、医師が常駐しない北部診療所と医師が在籍する医療法人(Aクリニック)とをオンラインでつなぎ診療する。北部診療所には、MRTが看護師を手配と配置しオンライン診療をサポートする。北部地域に住む患者が医師の在籍する医療法人(Aクリニック)に通院をしなくても診察を受けられるようにすることで、地域住民が医療機関を受診する機会を増やす。

オンライン診療の取り組みのイメージ
オンライン診療の取り組みのイメージ

実証実験を行う猪名川町は、町の南部地域に医療機関が集中していることから、町北部地域の医療体制確保のため、町が民間の医療法人に土地建物を提供し、医療法人が北部診療所の管理運営を担う対策をとってきた。しかし、高齢化や人口減少などで患者数が減少し、医師などの医療従事者の確保も厳しくなったことで、診療所の運営が困難になり、現在は診療日が週1回の午前だけとなっている。このような状況から、今回の実証実験を行うことにした。