ウィーメックス、三重県鳥羽市の離島で郵便局を活用したオンライン診療を試験運用

鳥羽答志郵便局と鳥羽市立桃取診療所とのオンライン診療の様子

ウィーメックス(東京・渋谷区)は8月31日、三重県鳥羽市の離島・答志島の鳥羽答志郵便局と鳥羽市立桃取診療所の間で、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH TV Pro(テラドック・ヘルス・ティーブイ・プロ)300」を活用したオンライン診療の試験運用を開始したと発表した。郵便局を拠点とする遠隔診療での使用は初という。

鳥羽答志郵便局
鳥羽答志郵便局

試験運用では、鳥羽答志郵便局内にオンライン診療ブースを設置。患者は予約した時間に郵便局を訪れ、「Teladoc HEALTH」を通じて桃取診療所の医師によるオンライン診療を受ける。診療後は医師が処方箋情報を本土の薬局に連携し、患者は郵便局のタブレット端末を使ってオンライン服薬指導を受ける。希望者には医薬品を後日配送する。

「Teladoc HEALTH」を活用したオンライン診療の運用フロー
「Teladoc HEALTH」を活用したオンライン診療の運用フロー

「Teladoc HEALTH TV Pro 300」は、最大70倍相当のズーム機能を備えた高精度カメラを搭載する。医師が遠隔地からカメラを操作できるため、郵便局の職員によるカメラ操作の補助が不要で、患者がブース内に一人でいる場合でも、医師は顔色や手足の浮腫(むくみ)などの状態を確認できるという。

答志島は鳥羽港から市営定期船で約25分の場所にある。2020年に答志地区の診療所が閉院して以降、島内の診療所は桃取地区にある桃取診療所のみで、答志地区から同診療所までは約5kmあり、車で約20分かかる。

自家用車を持たない高齢者は送迎車を利用して通院しているが、乗り合いの時間が合わず受診を先延ばしにすることがあった。患者が一つの診療所に集中することで、長い待ち時間が発生することも課題となっていた。

同社では、郵便局の既存設備を活用することで、新たな設備投資を抑えながら、離島住民の通院負担の軽減や医療アクセスの改善につなげる。