ジェイエムインテグラル、山口県からへき地のオンライン服薬指導構築業務を受託

地域医療支援事業を行うジェイエムインテグラル(東京・港区)は10月30日、山口県から県内へき地でのオンライン服薬指導体制の構築業務を受託したと発表した。

今回、山口県の事業「山口県内へき地におけるオンライン服薬指導等体制構築業務」を健康福祉部薬務課から請け負った。ジェイエムインテグラルは事業で、厚生労働省が2024年1月に示した「特例的に医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設」を踏まえ、郵便局などの既存施設でオンライン服薬指導の導入支援を実施する。

具体的には、へき地で医薬品などの提供の先行事例調査やニーズ調査のほか、へき地で医薬品などの提供に対する研究会の開催支援、オンライン服薬指導などの支援ツール開発、導入支援、説明会の開催などを行い、へき地で遠隔医療体制を構築する。また、受診予約から患者と薬剤師のオンライン接続、郵送や支払いなどの課題について、システム開発や実証、先進地事例調査などで解決を図る。

山口県は、医療計画上のへき地範囲が県土の約60%に拡大。特に居住地周辺に薬局がなく、医療品の提供や相談などが難しい地域では、医療サービスが受けられない問題が深刻化している。こうした背景から、ジェイエムインテグラルでは、山口県内のへき地に対して、オンライン服薬指導体制を整備することで、充実した医療体制の構築につなげるとしている。