ウィーメックス、中小チェーンや個店薬局もターゲットにオンライン服薬指導を開始

電子カルテシステムなどを手掛けるウィーメックス(東京・渋谷区)は9月24日、オンライン服薬指導サービス「Wemexオンライン服薬指導」を9月30日から開始すると発表した。

「Wemexオンライン服薬指導」は、ビデオ通話を使ったオンライン服薬指導機能のほか、患者向けに服薬指導日時の予約や処方箋の送付、問診・決済などを提供。一方、薬局や薬剤師向けには、服薬指導の日時管理や処方箋の受信機能などを提供する。

患者は専用スマホアプリをダウンロードすることで利用が可能。薬局・薬剤師用は、ウェブブラウザーから専用ページにログインして使用する。大手チェーン薬局だけでなく中小規模チェーンや個店薬局もターゲットにしており、導入しやすいよう価格面も考慮したという。

ウィーメックスによると、オンライン服薬指導は、薬機法の改正や2022年度調剤報酬改定で対象患者の拡大や回数制限の撤廃など、政府が普及に向けた制度を整備するほか、2024年度の調剤報酬改定で、基本調剤料の「連携強化加算」の施設基準でオンライン服薬指導の体制整備が加わり、点数も2点から5点に増加した。

同社は、体制が整備できれば、対面の服薬指導を含むすべての処方箋に5点が加算されることになり、今後は大手のみならず、中小規模の保険薬局チェーンや個店薬局でも、オンライン服薬指導システムの導入が進むとみて、今回、サービスを始めることにした。

一方で、薬剤師1012名を対象に実施した同社の調査では、83.3%の薬剤師が「オンライン服薬指導の経験がない」と回答していることから、導入に不安がある施設向けにサポートオプションも提供する。