玉川医師会診療所、小児の平日夜間診療対応でレイヤードのウェブ問診「Symview」導入
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医療クラウドサービス事業などのレイヤード(福岡市)は7月28日、玉川医師会診療所(東京・世田谷区)がウェブ問診システム「Symview(シムビュー)」を導入し、6月28日から利用を開始したと発表した。
「Symview」は、クラウド型のウェブ問診システム。患者の主訴や年齢、性別ごとで質問を出し分けることが可能で、熟練した医療者のような問診ができるという。入力された問診情報は病院内で即座に共有するため、医療者が診察前に内容を確認することで、スムーズな診療が図れる。

玉川医師会診療所では、これまでの紙の問診票を「Symview」に置き換え、来院前に患者自身のスマートフォンで入力いただく形で運用する。年齢や症状に応じて必要な質問だけを表示し、短時間で的確な情報を入力することが可能なため、患者の入力負担の軽減につながることを見込む。特に平日夜間は小児科のみの診療時間帯になり、スマートフォン操作に慣れている子育て世代には、従来の紙の問診票よりも利用しやすいとみている。
玉川医師会診療所は、世田谷区の夜間と休日の初期救急医療を担う医師会立の診療所として、かかりつけ医の診療時間外に区民が受診できる体制を整えている。同診療所では内科と小児科の両方に対応するが、世田谷区の委託事業で小児の平日夜間診療を行っていることから、特に子供の受診が多くなる傾向にある。こうした背景から、スマートフォンで簡単に症状を入力できる「Symview」を子育て世代が使いやすいウェブ問診の仕組みとして導入を決めた。