レイヤード、アイリスと業務提携、ウェブ問診をAIインフルエンザ検査機器と連携

医療クラウドサービス事業などのレイヤード(福岡市)は10月16日、AI(人工知能)医療機器開発のアイリス(東京・中央区)と業務提携したと発表した。レイヤードのウェブ問診「Symview(シムビュー)」と、アイリスのAI搭載のインフルエンザ検査医療機器「nodoca(ノドカ)」の製品連携と共同マーケティングを行う。

具体的には、製品連携で、レイヤードの「Symview」で活用できるウェブ問診を集約したサイト「問診広場」で「nodoca」専用のウェブ問診「アイリス問診」を提供を開始する。「Symview」は、クラウド型のウェブ問診システム。患者の主訴や年齢、性別ごとに質問を出し分けることが可能で、熟練の医療者のような問診が行えるという。一方、「nodoca」は、咽頭(のど)の画像と問診情報等をAIが解析し、インフルエンザに特徴的な所見などを検出するインフルエンザ診断を支援する医療機器。

「アイリス問診」では、nodocaの診断で必要となる問診項目をすべて網羅する。レイヤードでは、「nodoca」と「Symview」を利用する医療機関は、「nodoca」でインフルエンザ検査を行う際にアイリス問診を活用することで、問診業務を効率的に行えるとしている。

共同マーケティングでは、医療現場のインフルエンザ流行期の業務課題解決などをテーマにしたウェビナーを共同開催する。医療機関が「nodoca」の問診登録などの業務を効率的に行えるようにする連携も検討する。

同社は、今後も自社製品が保有する予約や問診などの患者接点を活用し、医療機関が効率的で質の高い医療を提供できる仕組みの提供を目指し、医療機器や治療アプリなどとの連携を広げていく考え。今回の連携は、その第一弾に位置づけている。