鳥取大病院と安来市立病院、病病連携でウィーメックスの遠隔医療システム導入
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鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センターでの病病連携のシミュレーション風景
ウィーメックス(東京・渋谷区)は11月28日、鳥取大学医学部附属病院と安来市立病院(島根・安来市)が病病連携で、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH(テラドック・ヘルス)」を導入すると発表した。11月から試験運用を開始し、2026年4月から本格運用をスタートする。
鳥取大病院と安来市立病院の病病連携では、鳥取大病院が「Teladoc HEALTH」のアプリを通じて、安来市立病院の「Teladoc HEALTH」の機器にアクセスし、救急外来の遠隔支援や、カルテ情報をもとに遠隔コンサルテーションを実施する。

また、定期的に行われるカンファレンスや、安来市立病院から支援依頼があった場合に、安来市立病院の救急外来に設置した「Teladoc HEALTH」の機器に、鳥取大病院の救急専門医が接続し、現場の医師や医療従事者を支援する。連携は、上田敬博・鳥取大学附属病院 高度救命救急センター教授が作成した「遠隔医療に関するコンサルテーションガイドライン」をもとに運用する。
さらに、診療情報提供書や鳥取県が運営する 医療情報ネットワークシステム「おしどりネット」を使ったカルテ情報の閲覧を活用し、鳥取大病院の医師が、安来市立病院の医師に遠隔コンサルテーションも行う。2院では定期的な遠隔コンサルテーションが、持続可能な地域医療体制の構築、診療連携の円滑化、将来的な医療人材の育成・確保につながるとみている。
鳥取県は、65歳以上の高齢者人口が全体の3割近くに達しており、全国平均と比べても高齢化の進行速度が速い傾向にある。また、島根県は、人口当たりの医師数が全国で10番目に多いものの、離島や過疎の地域に複数の無医地区が存在し、地域間の医療格差が深刻な問題となっている。2県は、こうした背景から、救急医療の需要と供給の不均衡が顕在化しており、鳥取大病院と安来市立病院ではこうした課題解決で病病連携を行い、遠隔医療システムを活用することにした。
ウィーメックスは、島根県安来市に「Teladoc HEALTH」を「企業版ふるさと納税」で4月に寄付している。また、「Teladoc HEALTH」を使った病病連携の実施は鳥取県で初という。