AIプラスクリニックたまプラーザ、病気ごとで最適病院を選定する紹介システム導入
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医療法人のAIプラスクリニックたまプラーザ(横浜市)は11月1日、患者と病院とのマッチングシステムを12月から導入すると発表した。システムで病気ごとに最適な病院の選定と紹介を行い、患者が最適な治療を受けられるようにする。
今回のシステムでは、例えば、がん治療が必要な患者の場合、がん連携拠点病院やがんセンターなど、専門的な治療が可能な医療機関を候補として紹介する。病院の選定は、病気ごとの取り扱い数や手術件数、手術術式の詳細、重症度別の取り扱い件数と治療成績などのデータを参考にする。
ニューズウィークの「世界病院ランキング世界版」や「日本版」、重粒子線や陽子線治療装置、遺伝子パネルを使った治療、希少ながんへの対応、海外のがんセンターなどの情報提供サービスも考慮に入れており、患者に最適な治療を提供できる病院を選べるようにした。
AIプラスクリニックたまプラーザでは、システム導入にあたり、候補に上がった主な医療機関と提携。自院の医師や紹介医療機関の医師が相互に訪問し、患者の治療で協力する方法、治療後のフォローについて、診療内容の詳細を話し合いながら相互理解を深めた。その結果、選定される病院と顔が見える協力体制を築き、患者にとって安心感のある治療環境を提供できるとしている。
今後は、より詳しい情報収集や医療機関間の相互理解の促進を図る。また、地方在住の患者にもサービスを提供。オンライン相談窓口の設置などを行い、全国的なサービス展開も進める考え。