エアロネクストとアルフレッサなど、医薬品のドローン定期配送を開始
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物流専用ドローンに医薬品を入れた専用箱を搭載して配送する
産業用ドローン開発のエアロネクスト(東京・渋谷区)は4月24日、アルフレッサ、エアロネクスト子会社のネクストデリバリー(山梨・北都留郡)と、静岡県川根本町で、ドローンを活用した医療機関への医薬品の定期配送サービスを4月22日から開始したとを発表した。
ドローンの医薬品配送は、航空法で分類されている一定条件で安全監視の補助員を置かずにドローンを運航できる「レベル3.5飛行」で実施し、「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に準拠して定期配送を行う。また、フェーズフリー(普段利用する商品やサービスを有事にも活用する取り組み)の考え方に沿って実施する。

具体的には、医薬品をアルフレッサの静岡物流センターからネクストデリバリーの配送拠点まで陸路で輸送。その後、配送拠点から遠方エリアをドローンか車両で配送する。まずは、1軒の医療機関からサービスを開始し、その後、川根本町内の医療機関に拡充する。
実施場所の川根本町は、静岡県の中央部に位置し、自然環境が豊かな一方、町の中心地から離れた地域が散見され、高齢者の日常的な買い物や災害時の物資輸送などが課題となっている。
エアロネクストとネクストデリバリーは、2023年に災害時の孤立地域へのドローン配送を想定した実証実験を実施。また、川根本町とエアロネクストは、過疎化などの地域課題の解決で連携協定を締結した。
さらに、2024年5月には地上輸送とドローン配送を組み合わせた物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」の拠点「ドローンデポ」を開設し、買い物代行などを開始した。3社は。こうした取り組みに加え、平時からドローンで医薬品配送が行え、災害時などの有事にはドローン配送を活用する目的でサービスを始めることにした。