Kiviaq、セイノーHD、ハコベルと東京5区で処方薬の当日受け取りサービス開始

医薬品SCM事業のKiviaq(キビヤック、東京・港区)は2月3日、セイノーホールディングス、運送手配マッチングサービスのハコベル(東京・中央区)と、東京都豊島区・新宿区・渋谷区・台東区・文京区で処方薬の当日受け取りサービスの提供を1月19日から開始したと発表した。

処方薬の当日受け取りサービスの仕組み
処方薬の当日受け取りサービスの仕組み

サービスは、キビヤックの対応医療機関で受診すると、処方箋が医療機関からキビヤックが運営する調剤薬局「キビヤックファーマシー」に送られる。その後、患者にLINEで通知され、薬剤師がオンライン服薬指導を実施。服薬指導完了後に、ハコベルの運送サービスで処方薬を最短当日中に配送する。処方薬は平日15時までの服薬指導完了で21時まで、土日祝日は12時までの完了で18時までに配送される。

3社はキビヤックが運営するキビヤックファーマシー(調剤薬局)と、セイノーHDのヘルスケア・ソリューション事業部の持つ物流ノウハウ、都心部での高密度・即応型の配送が可能なハコベルの物流ネットワークを掛け合わせることで、処方後から薬の受け取りまでを当日中に完結できる体制を構築した。

キビヤックでは、患者の金銭的負担を増やさないことを重視し、追加費用のかからない形で提供する。医療アクセスの向上が経済的なハードルの引き上げにつながらないよう、都市医療インフラの一部として無理なく利用できる設計にしたという。一方、医療機関にとっても、処方後の患者利便性を高め、受診体験全体の満足度向上や、継続的な受診率の改善につながるとしている。

同社によると、都市部では、子育てや介護、仕事など複数の役割を同時に担う生活者が増え、医療へのアクセスも行く場所ではなく、生活動線の中でどう完結できるかが問われるようになっている。また、通勤途中や勤務先近くでの受診、限られた時間での診療など、都市生活での医療の利用シーンは多様化している。

一方で、診療後に処方薬を受け取るプロセスは、生活動線や時間制約を前提に設計されているとは言い切れず、特に体調不良時や育児・介護と並行した受診では、薬局での待ち時間や移動が、医療体験全体の負担となるケースも少なくないという。

新サービスは、こうした都市生活の実態を踏まえ、「診療」と「薬の受け取り」を分断せず、1つの医療体験でつなぐことを目指す。サービスを通じて、医療に費やす時間や手間を最小化し、限られた時間を仕事や家庭、回復そのものに充てやすくする。今後は、生活動線に寄り添った医療アクセスの再設計を進め、サービスエリアを拡大する計画。