大阪府済生会泉尾病院、AIが患者の診療予約に合った送迎算出するオンデマンド送迎サービス開始

オンデマンド送迎サービスの車両

フードサービス、子育て支援、運行管理・移動サービスなどを展開するソシオークHD(東京・港区)は7月4日、グループのみつばモビリティ(東京・港区)が、大阪府済生会泉尾病院(大阪市)で患者の診療予約に応じた送迎計画をAIが算出するオンデマンド送迎サービスを開始したと発表した。

ソシオークHDの資本業務提携先のREA(東京・中央区)のクラウド型AI乗り合い配車システムを活用した送迎サービス。泉尾病院と連携する病院からの診療予約と送迎依頼を受けてAIがリアルタイムで最適な送迎ルートを作成する。

具体的には、連携病院が泉尾病院へ診療予約と送迎依頼を電話で連絡し、泉尾病院が依頼内容をシステムに登録。AIが最適なルートと発着時間を算出し、ドライバーのタブレットに運行指示を送信することで患者を連携病院から泉尾病院へ最適なルートで送迎する。診療後は、患者を連携病院や自宅近くの連携病院まで送迎できる。

泉尾病院は、地域医療の中核として地域のクリニックや医院等の連携病院から紹介患者を受け入れている。一方で、紹介患者の通院負担や診療枠の有効活用が課題となっていた。この課題解決で、サービスを導入した。

ソシオークHDでは、サービスで連携病院と泉尾病院の連携強化や、それに伴う地域医療機会の最大化が図れると共に、高齢者や一人での通院が難しい患者の移動負担軽減、効率的な配車による環境負荷軽減が見込めるとしている。