千葉大病院、患者支援センター・周術期センターにコントレアの医患連携システム導入
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医療システムのContrea(コントレア、東京・新宿区)は5月1日、千葉大学医学部附属病院が、患者支援センター・周術期センターに医患連携システム「MediOS(メディオス)」を導入したと発表した。
「MediOS」は、医療者と患者間のコミュニケーションを書類業務の効率化で支援するシステム。インフォームド・コンセント、入院説明、検査説明などの標準的な説明部分をアニメーション動画で分かりやすく伝える「説明支援」や「電子同意書」などの機能を備える。
千葉大病院の患者支援センター・周術期センターでは、事務で、少ない人員で対応するため、患者の待ち時間が発生していたほか、スタッフによって説明内容にばらつきがある、患者や家族から同じ内容を質問されるという課題があった。また、医療従事者は、患者の薬剤情報の文字起こしやシステムへの入力に時間がかかる、院内で自作した説明動画の更新や管理に手間がかかる、院内で動画を自作する場合にメンテナンスや更新の手間がかかるといった悩みを抱えていた。

同院では、「MediOS」の導入で、一連の課題解決を図る。システムの説明動画、問診、通知の複数機能を組み合わせ、入院の業務フローをデジタル化する。具体的には、患者への入院案内から問診入力、薬情報の入力、通知(リマインド)までの一連の業務でシステムを活用。これまで発生していた患者の待ち時間をゼロにすることを目標に運用を進める。
一方、コントレアでは、「MediOS」を通じて、千葉大病院の患者支援センターの事務職、看護師の業務負担を軽減しながら、患者が入院前の不安を解消し、安心して治療を受けられる環境の実現を支援する。
千葉大病院では「『MediOS』導入で、患者支援センターの医療従事者が本来注力すべき業務に注力でき、患者が手術や治療内容を理解し入院生活を送ってもらい、患者の満足度向上と医療の質向上につながることを期待している」とコメントしている。