くすりの窓口、つなぐネットと提携、マンションの「処方箋受付機」導入を拡大
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くすりの窓口(東京・豊島区)は4月22日、マンション向けISP(インターネットサービスプロバイダー)のつなぐネットコミュニケーションズ(東京・千代田区)と、くすりの窓口の「処方箋受付機」の顧客紹介契約を締結したと発表した。マンションに処方箋受付と薬の受け取りが可能となる「処方箋受付機」を導入し、居住者の利便性向上を図る。
「処方箋受付機」は、薬局に行かずにマンション内で処方箋の受付と薬の受け取りが可能になるサービス。

今回の提携では、マンションに住む患者が機器で処方箋を読み取って薬局に送信。その後、薬局がオンラインでの服薬指導を行い、処方箋に従って薬を調剤し、マンションの宅配ロッカーや自宅前に届ける。患者は自分の都合の良い時間に薬を受け取れる。
「処方箋受付機」の設置は、つなぐネットが、顧客のマンション管理会社やマンション管理組合に対し、居住者の利便性を高めるサービスの1つとして提案し、くすりの窓口が導入を行う。
2社によると、処方薬の受け取りは、医師の受診後、患者が調剤薬局に出向いて薬を受け取る必要があり、手間や待ち時間、二次感染のリスクなどが課題となっていたという。マンション内に「処方箋受付機」の設置することで、その課題を解決でき、病気やケガの人、高齢者、忙しいビジネスパーソン、親子連れなど、あらゆる立場のマンション居住者にとってメリットとなるとしている。
つなぐネットは、マンション全戸一括インターネットサービスに加え、居住者に役立つさまざまなサービスを包括的に提供する取り組みを強化しており、その一環で、くすりの窓口との提携することにした。
一方、くすりの窓口は、これまで、処方箋受付機を、主に薬局やドラッグストア、オフィスビルなどに設置してきたが、つなぐネットとの提携を契機にマンション市場にも進出し、導入の拡大を目指す。今後は、マンション居住者の利便性向上やマンションの資産価値を向上する連携施策も展開する。