プラスメディ、島根・公立邑智病院がPHR機能搭載の通院支援アプリ導入
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公立邑智病院(島根・邑南町)
患者用スマホアプリ開発のプラスメディ(東京・千代田区)は2月3日、公立邑智病院(島根・邑南町)が、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)機能を搭載した通院支援アプリ「wellcne(ウェルコネ)」を導入し運用を開始したと発表した。
公立邑智病院では、「wellcne」で、診察の待ち順案内、アプリ決済(患者負担)、処方箋情報送信、医療情報確認・共有、受診予約確認、お知らせ・掲示板の機能を導入する。
アプリを通じて、患者が診察待ちの状況の確認を可能にする。また、順番が近づくと通知し、ほかの用事を済ますことや駐車場での待機をできるようにする。クレジットカードを登録することで後払い決済に対応可にし、診察後に会計窓口で待たずに帰宅できるようにする。一方、病院側は職員の負担が減り、人間でないとできない業務に力を注(そそ)げるようになり、医療資源が限られる地方でも住民に質の高いサービスの提供が可能になるという。
公立邑智病院は、島根県のほぼ中央の中山間地域に位置し、邑智郡を構成する川本町、美郷町、邑南町が共同で運営する急性期・救急告示病院。同院では、病院待合の混雑軽減や密性の回避など、患者の通院時のストレス解決と、将来的な患者のスマホ利用の足掛かりにした医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進で、「wellcne」を導入した。
「wellcne」の中国地方で導入は初という。プラスメディは「wellcne」と「MyHospital」の通院支援アプリを全国の24病院で運用。未開拓の東北地方の病院でも2025年度の早々の導入を目指す。2026年3月末に導入数が全国65病院、利用者数は、2025年1月の13万人から約38万人以上の拡大を見込んでいる。