Hubbit、刈谷豊田総合病院とタブレットアプリ活用したシニアの入退院支援の実証実験

タブレット端末を使ったコミュニケーションアプリ「ケアびー」

医療施設向けの業務効率化ツールなどのHubbit(ハビット、東京都品川区)は12月27日、刈谷豊田総合病院(愛知・刈谷市)と、ハビットのタブレット端末を使ったコミュニケーションアプリ「ケアびー」を活用し、シニアの入退院支援の実証実験を開始すると発表した。

実証実験では、「ケアびー」を使用し、利用者と家族や医療・介護関係者をつなげることで、病院での治療から退院後の在宅ケアまでを一気通貫でできるケア体制の実行可能性を確かめる。同時にケアの充実と医療と介護の負担軽減も検証する。

「ケアびー」は、ITが苦手なシニアでも利用できるように設計された、タブレットで提供するコミュニケーションアプリ。テレビ電話やメッセージ機能などを搭載。利用者一人ひとりの身体機能や認知機能に合わせて、個別にカスタマイズができる。

ハビットと刈谷豊田総合病院では、シニアの退院患者の中に再入院となる人が多数が存在する一方で、再入院の低減には、医療機関は、受診してもらわない限りフォローアップができないこと、院外も含めた多職種連携ができていないこと、IT機器が不慣れな患者は病院情報を得られないこと、情報提供や教育、自己管理が難しいことが課題になっていると指摘。

その解決策で、「ケアびー」を使用し、デジタル技術を活用した退院後の在宅ケアで、効率的にケアを充実することが、再入院の低減につながるとみて、今回、実証実験を行うことにした。実証は愛知県が推進する「あいちデジタルヘルスプロジェクト」の新サービス創出事業(共創促進事業)にも採択されている。