コミューク、緊急搬送時に患者が病歴などを伝達可能なQRコード活用サービス

緊急搬送時の患者支援サービスを手掛けるCommjuk(コミューク、東京・港区)は10月3日、緊急搬送時に患者が救急隊へ病気の正確な情報を伝達できるサービス「mioQR(ミーオQR)」を10月8日から開始すると発表した。

「mioQR」は、緊急時に伝達したい事項や、かかりつけ医の情報、疾患名などを事前に専用のウェブページに登録。入力情報から作成されたQRコードを印刷し身分証にセットしておくことで、救急搬送時に救急隊が情報を読み取り、適切な処置ができるようにするサービス。

救急隊が「mioQR(ミーオQR)」のQRコードを読み取った画面イメージ

コミュークによると、持病や難病を持つ人が携帯するヘルプマークは、搬送時の情報の記載が十分ではなく、お薬手帳も情報量が多く搬送時には不向きで、持ち運んでいない場合もあるという。医療のスマートフォンアプリもあるが、本人の意識がない場合は端末のロック解除ができず、情報の参照が困難な状況があるとしている。そこで、同社ではQRコードを使い、容易に持ち運べ、必要な情報も伝達できるサービスを開発した。

サービスは「ベーシックプラン」と「mioCardセットプラン」の2つで提供する。「ベーシックプラン」は、初期費用が980円、月額利用料は490円。「mioCardセットプラン」は、初期費用が1960円、月額利用料は490円。セットプランの「mioCard」は、登録内容をA4サイズにラミネートしたカードで、玄関や冷蔵庫に貼っておくことで、在宅時に救急車を呼んだ場合に情報を伝えることができる。