アミカス、メディエイドと、「ファブリー病」患者の支援アプリ開発

医薬品開発のアミカス・セラピューティクス(東京・千代田区)は9月19日、医療ヘルスケアのデジタルプラットホーム提供のメディエイド(東京・千代田区)と、国が難病に指定する「ファブリー病」の患者向け支援スマートフォンアプリ「ケアダイアリー」の提供を開始すると発表した。

「ケアダイアリー」は、ファブリー病の日々の症状を、スマホをタップするだけで記録可能なアプリ。一覧表示やグラフによる体調変化の確認を始め、データを主治医や医療スタッフとの共有機能を備えており、医療者とのコミュニケーションも図れる。薬や食事の記録、通院予定の管理なども可能。

「ファブリー病」は、国が難病に指定する「ライソゾーム病」に分類されている疾患の1つで、GLA遺伝子(α-ガラクトシダーゼ遺伝子)の変異が原因で起こる、腎障害、心筋症、脳血管疾患などの組織障害をもたらす疾患。症状が発現する臓器や進行の程度には個人差があることから、継続した個別の疾患管理が重要とされる。

メディエイドはアプリ開発、運営、利用者への提供、アミカスはアプリ開発に必要な疾患の情報と、メディエイドへの資金提供、アプリの医療従事者への紹介を担う。2社は、アプリを通じて希少難病であるファブリー病の疾患啓発に寄与したいとしている。