モルゲンロート、AIアバター問診の主要技術の特許取得

東京・千葉でクリックを展開するモルゲンロート(東京・江東区)は8月23日、AI事前問診アバターの開発における主要特許「診療の管理装置及び診療システム」が2024年7月10日に登録されたと発表した。

この特許は、最新のAI技術を駆使したアバター問診のソフトウェア、オペレーションの部分を支える知財で、別途出願中の関連特許(ハードウェア)と組み合わせることで、診察前に必要な問診情報を収集し、近年問題視されている医師の負担軽減と診療の質の向上を目指している。

AIアバター問診は、2024年5月に柏みんなクリニックで試験導入され、2024年10月から有明こどもクリニック豊洲院で導入予定。タブレットなどのモバイルデバイスを使って、AIアバターとのやり取りが実現され、電子カルテへ問診記録の転記が自動で行われるとしている。

同法人によると、近年、高齢者の増加に伴う医療需要の高まりや、生活習慣病・悪性腫瘍治療を中心とする医療ニーズの変化、患者の生活や健康状態に合わせた総合的な医療の提供による長時間の診察・手術対応など、医師の長時間労働が問題視されているという。

同特許によって、患者の待ち時間最小化・プライバシーの確保・感染予防など、また、クリニックスタッフの労力の最小化を同時に実現することを目指す。