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DTアクシス、京大・名古屋市立大と周産期うつ病の治療支援アプリを共同開発

医療機器アプリ開発のDTアクシス(東京・渋谷区)は11月13日、京都大学、名古屋市立大学と、周産期うつ病の予防・治療支援アプリの共同研究開発で覚書を締結したと発表した。同社のうつ病治療補助プログラム「リフトンD」に続く、精神疾患領域のプログラム医療機器(SaMD)の開発パイプラインに位置付ける。

3者は妊娠・出産期の女性の精神的ケアで、非薬物的アプローチによるうつ病治療支援アプリを開発する。DTアクシスが開発戦略を支援し、京都大学が設計、臨床研究、学術評価を担当。名古屋市立大学は設計、臨床研究、学術評価、倫理審査を担う。共同で臨床データの収集・分析やアプリの設計・評価を行い、臨床開発戦略の策定を進める。

DTアクシスによると、妊婦に対する薬物療法は制限があることも多く、精神的ケアが十分に届きにくい現状があるという。3者は、認知行動療法などの科学的根拠に基づいた手法を実装したアプリを開発し、妊婦が安心して利用できる周産期うつ病の予防・治療手段として提供することを目指す。