MICIN、あすか製薬と過敏性腸症候群治療用アプリを共同開発

医療デジタルソリューションのMICIN(マイシン、東京・千代田区)は8月18日、あすか製薬と、過敏性腸症候群(IBS)治療用アプリを共同開発すると発表した。

2社は今回、IBS治療用アプリの共同開発と販売の契約を締結。MICINの治療用アプリ開発プラットホームや臨床試験の実施、デジタルプロダクト浸透のノウハウと、あすか製薬の医療用医薬品事業の知見を組み合わせ、IBS治療用アプリを開発し、上市に向けた準備を進める。

「過敏性腸症候群」は、大腸と小腸に潰瘍や腫瘍などの器質的異常がないにも関わらず、腹痛や腹部の不快感、便通異常などを主な症状とする消化管の機能障害。

腹痛を伴う下痢や便秘など便通異常を慢性的に繰り返すため、通勤や通学中の電車で突然の腹痛に襲われ各駅停車しか利用できない、大事な会議や試験など緊張する場面で腹痛が続き辛いといった日常生活に支障をきたすことが多いという。

社会の複雑化、ストレスの増加に伴い、症状で悩む人が多く、日本消化器病学会によると、日本の有病率は約10%で、約1200万人の患者がいるとされる。

2社はIBSが患者のQOL(生活の質)を著しく低下させており、既存の薬物療法などに加え、新たな治療選択肢が求められているとみて、それぞれの強みを融合し、IBSに悩む患者の新たな治療選択肢として治療用アプリを開発することにした。