むくみクリニック、ソニーと自動器具交換システム搭載マイクロサージャリー支援ロボット開発
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ソニーの「マイクロサージャリー支援ロボット」(試作機)
リンパ浮腫(むくみ)治療の専門クリニックのむくみクリニック(東京・渋谷区)は10月20日、ソニーが実用化を進める自動器具交換システム搭載のマイクロサージャリー支援ロボットに協力し、開発に成功したと発表した。世界初という。
ソニーが開発したマイクロサージャリー支援ロボットは、交換時間が約9秒の自動器具交換システムと特殊なマイクロツールキットを搭載しており、血管吻合だけでなく、血管の剥離、切開、縫合、開存確認まで支援できる。従来のロボットは「血管吻合」のみだったという。動物実験では、直径0.35~0.8mmの血管を対象に吻合を行い、ラットモデルで100%の血管開存率を達成した。
むくみクリニックでは院長の三原誠医師と原尚子医師が開発に協力。成果は、国際医学誌「Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open」にも掲載された。ソニーでは今後の実用化と普及に向けた検討を進め販売を目指。