アナウト、外科手術視覚支援ソフトが中小企業優秀新技術・新製品賞で理事長賞を受賞
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手術支援ソフトウエア開発のアナウト(東京・千代田区)は4月28日、AI(人工知能)を活用した医師の視覚を支援する手術用画像認識支援プログラム「Eureka α(ユーリカアルファ)」が「第37回 中小企業優秀新技術・新製品賞」のソフトウエア部門で中小企業基盤整備機構理事長賞を受賞したと発表した。
「EUREKAα」は、手術用の内視鏡システムや手術支援ロボットから受けた映像信号を解析し、術者が通常確認するモニターとは異なるサブモニター上に疎性結合組織をリアルタイムに強調表示することで外科医の視覚認識を支援するプログラム医療機器。
「内視鏡やロボットを使った手術の際に手術ではがす組織層や切断すべきでない神経などをAI解析し、元の画像に重ねてリアルタイムに表示する、新しいカテゴリーの手術視覚支援ソフト。手術時間の短縮、労働環境改善、10年以上といわれる医師の研さん期間短縮を通じて人材育成にも貢献しえると海外からも注目される製品」(東京大学名誉教授で審査委員長の新井民夫氏)との評価を得て、今回の受賞が決まった。
「中小企業優秀新技術・新製品賞」は、りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が中小企業の技術振興を図り、日本の産業の発展に寄与することを目的に毎年1回、優秀な新技術・新製品を表彰する制度。アナウトでは、今後も外科医療の本質と課題を学び、外科医の伴走者として患者を救うサービスを提供することを目指すとしている。