do.Sukasu、東京都リハビリテーション病院と、VR・タブレットでリハビリ患者の視覚認知能力を回復する研究

視覚認知能力の簡易定量化事業を行うdo.Sukasu(ドスカス、奈良市)は9月18日、東京都リハビリテーション病院と、脳卒中や事故で身体に不自由がある患者の視覚認知能力をVR(仮想現実)やタブレットを使ったサービスで機能回復する研究を2024年7月から2025年6月に実施すると発表した。

1つ目の研究は、車の運転再開を目的とした患者のリハビリテーションで、視覚認知能力ソリューション「de.Sukasu(デスカス)」の有効性を検証する。

「de.Sukasu」は、視覚認知能力のトータルソリューション。スマホや車載センサーを使った空間認知能力評価アプリ「de.Sukasu DRIVE(デスカスドライブ)」、VR(仮想現実)を使った空間認知能力評価サービス「KEEP(キープ)」、空間認知トレーニングシステム「de.Sukasu Tarining CATCH(デスカストレーニングキャッチ)」、タブレットを使った物体認知能力評価サービス「FIND(ファインド)」などで構成する。

具体的には、「KEEP」と「FIND」を活用し、「de.Sukasu」と従来のドライブシミュレーターで評価や訓練などの神経心理学的検査、担当医師の医学的総合的評価との相関を確かめる。また、「de.Sukasu」が新たな評価方法となるのか、運転再開の適切な判断基準なるかを検証する。

2つ目の研究では、「de.Sukasu Training CATCH(DTC)」の有効性検証を行う。既存のリハビリテーションでは、視覚認知機能の評価と向上させる方法が確立されていないことから、運動療法、言語療法、物理療法、作業療法などの一般的なリハビリテーションプログラムにDTCを上乗せし、視覚認知能力向上の有効性を検証する。また、空間認知能力と転倒リスクの関係性も調査し、DTCが日常生活機能の回復期間短縮や回復レベル向上に役立つかを評価する。

ドスカスでは、研究結果を2025年度以降に取りまとめる予定。今後も、産学官連携に積極的に取り組み、技術の研究開発と検証を進めていくとしている。