ワイズ・リーディング、クラウド画像診断で画像診断機器の共同利用サービス開始

遠隔画像診断事業のワイズ・リーディング(熊本市)は5月29日、クラウド画像診断サービス「Y’s REPORT CLOUD(ワイズ・リポート・クラウド)」で、医療機器の共同利用インフラと遠隔画像診断を連携するオプション機能の提供を6月1日から開始すると発表した。

「Y’s REPORT CLOUD」は、病院やクリニックで撮影されたCT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像装置)の画像を、ネットワーク経由で読影医に送付し、診断を依頼できるサービス。院内にサーバーや特別な機器を設置することなく、インターネット上で完結するクラウド型サービスで提供する。

サービス利用の流れ
サービス利用の流れ

新たに提供するオプション機能は、依頼元の施設が検査を予約すると、検査機関が検査を実施し画像データをアップロードすると、読影医が遠隔で読影し画像診断レポートを作成する。依頼元の施設はクラウドから画像診断レポートや検査画像を閲覧やダウンロードが可能。その後、結果説明、保険請求、業務完結、費用清算を行う。

機能を活用すことで、高額な医療機器を持たないクリニックでも専門医の質の高い画像診断を患者に提供できるようになる。検査機関にとっては、保有するMRIやCTなどの医療機器の稼働率向上と経営基盤の強化、地域での画像診断拠点としての役割を強化につながる。また、オンラインでの画像共有や診断レポートの受け渡し、セキュアなチャット機能を使ったリアルタイムな情報共有で、医療機関の業務効率が大幅に向上する。