イーメディカル東京、Neuspectiveの生成AI読影レポート支援システム導入
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遠隔読影サービスのイーメディカル東京(東京・中央区)は5月14日、医療向けAI(人工知能)ベンチャーのNeuspective(ニュースペクティブ、東京・中央区)が開発した生成AIを活用した読影レポート支援システムを導入したと発表した。
導入した生成AIは、読影後の読影レポートに対し、依頼内容への回答漏れ、性別に起因するミス、所見欄と診断欄の不整合、所見の重複など文書上の左右の不整合、テンプレートの消し忘れ、専門用語が絡む誤字脱字、日本語としての単純な誤字脱字を自動的にチェックし、修正などの提案を行う。イーメディカル東京では、導入前の検証段階で、90%以上の精度で誤りを検出できることを確認。運用で効果的に活用できると判断し、導入を決めた。
イーメディカル東京によると、遠隔読影は、検査件数の増加や医師の働き方改革による制約によって、迅速で正確なレポート作成がより一層求められており、読影医や診療放射線技師の業務負担が増大しているという。同社では、こうした背景から、レポートの品質を維持・向上させながら業務負担を軽減することを目的にAIを活用した業務支援を行うことにした。今後は、実際の運用を通じてAIの精度や利便性を高めるとともに、Neuspectiveと協力して継続的な改善と医療現場への最適化を図っていく考え。