ワイズ・リーディング、遠隔画像診断サービスにレポート閲覧・既読チェック機能を搭載
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遠隔画像診断事業のワイズ・リーディング(熊本市)は4月30日、遠隔画像診断サービス「Y’s REPORT(ワイズレポート)オンプレミス」に、新機能「レポート閲覧・既読チェックシステム」の標準搭載を5月1日から開始すると発表した。
「Y’s REPORT」は、専門の読影医が画像診断を行い、結果を報告書で提供するサービス。オンプレミス型とクラウド型で利用できる。2021年に初期導入費と月額利用料が無料のクラウドサービス「Y’s REPORT CLOUD」、2025年2月上旬から「Y’s REPORT CLOUD」のオプションで、放射線診断専門医の「画像診断動画解説サービス」も開始した。
「レポート閲覧・既読チェックシステム」は、レポート発行後、電子カルテやPACS(医療用画像管理システム)などを開かずにシステム上で即時にプレビューできる「クイックビュー」、レポートの確認後、既読ボタンをクリックするだけでステータス更新する「ワンクリック既読登録」、レポート発行後に放射線技師がレポートを電子カルテに添付する「電子カルテ添付支援」、未読のレポートをリスト化する「未読レポート一覧表示」といった機能が利用できる。
ワイズ・リーディングでは、医療現場で、画像診断レポートの精度向上と報告書を確実に確認する仕組みの整備が課題となっていると指摘。具体的には、従来の運用では、レポートが主治医や技師に届き、確実に読まれたかどうかを確認する手段が不十分で、画像診断レポートが発行されたことすら把握できず、確認時は電子カルテやPACSから患者情報を検索して該当レコードを開くため時間がかかっていたという。
そこで、同社では、画像診断サービスで、レポートの閲覧と既読チェックができるシステムを提供することにした。システムを活用することで、レポート発行後、すぐに電子カルテを確認する前にチェックできるようになり、確認作業が大幅に簡略化できる。その結果、主治医や技師が所見を即座に把握し、治療方針の迅速な決定や患者説明の反映が可能になるとしている。