日本IBMや大阪府立病院など、乳がん患者に対話型疾患説明生成AIの提供開始

対話型乳がん疾患説明生成AIのイメージ

日本IBM(東京・港区)、医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪・茨木市)、大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(大阪・中央区)は8月26日、「生成AIを活用した患者還元型・臨床指向型の循環システム(AI創薬プラットフォーム事業)」で、乳がん患者に対する「対話型疾患説明生成AI」の実運用を8月から開始したと発表した。

「対話型疾患説明生成AI」は、AI(人工知能)アバターと生成AIチャットボットを組み合わせた双方向型の会話システム。患者が受診前にQRコードからウェブブラウザーにアクセスし、診療前の自由なタイミングで生成AIと対話形式の質問を行うことで、疾患と治療に対する理解を深められる。AIとデータのプラットフォームはIBMのAIプラットホーム「ワトソン」で基盤で構築し、プラットホームがサポートする最新の大規模言語モデル(LLM)を活用した。

日本IBMなどでは、2025年1月から食道、胃、大腸などを取り扱う消化管内科でも対話型疾患説明生成AIの運用を予定。同年2月からは「問診生成AI」「看護音声入力生成AI」「書類作成・サマリー作成」の生成AIシステムの展開を目指している。