TOPPANHD、医療情報分析サービス活用し指定難病「SLE」の論文を発表
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TOPPANホールディングス(HD、東京・文京区)は8月6日、電子カルテデータを使った全身性エリテマトーデス(SLE)の治療実態を解析した論文を7月30日に公表したと発表した。
「SLE」は、10~30歳代の女性に好発し、発熱、倦怠(けんたい)感などの全身症状や皮膚、腎臓、脳、関節など多様な臓器病変が現れる全身性の自己免疫疾患。難病情報センターによると、日本で約6~10万人の患者がいると報告されている。
TOPPANHDによると、SLE患者はステロイド投与が考慮されるが、長期間での高用量のステロイド投与は長期的な損傷や病的状態が続く主な原因になることが知られており、ステロイド投与量の減量はSLE患者の健康状態改善に臨床的意義があるという。
これを受け、論文では、次世代医療基盤法に基づいて、日本医師会医療情報管理機構(J-MIMO)が持つ医療ビッグデータを、TOPPANHDの医療情報分析・提供サービス「DATuM IDEA」で解析。解析の結果、生物的製剤による有意なステロイド減量効果を確認できた。
TOPPANHDでは今後も、いまだ治療法が見つかっていない疾患や希少疾患などに対して、電子カルテデータを使った治療実態の詳細な解析を行い、高品質で効率的な研究開発を支援するサービスで展開していく考え。