ZIPCARE、板橋区医師会の在宅医療推進強化事業に見守り介護ロボットが採択

見守り介護ロボット「MAMORUNO(まもる~の)」を開発・提供するZIPCARE(東京・千代田区)は11月12日、板橋区医師会(東京・板橋区)の在宅医療推進強化事業に「MAMORUNO」が採択されたと発表した。

「MAMORUNO」は健康状態や居室環境がモニタリングできる見守り介護ロボット。脈拍・呼吸・体動・睡眠時間を24時間365日モニタリングし、自宅の看取り、本人や家族の不安や介護負担を軽減するだけでなく、温度・湿度・気圧・照度のモニタリングと通知機能で熱中症や快適な生活環境の維持をサポートする。また、地域の医療機関と連携し、在宅介護や施設での見守りをセンサー、相互通話可能なカメラを活用してシームレスに接続する。

「MAMORUNO」の機能

板橋区医師会は、新たに「かかりつけ連携医制度」を発足させ、同意を得られている患者に対し、連携医の連絡先も提示することで、かかりつけ医と連絡が取れない場合でも、24時間365日で対応できるバックアップ制度を確立する。地域の医療機関や、区内の約100事業所ある訪問看護ステーションとの連携を強化する必要があり、「MAMORUNO」を活用することとなった。

同サービスの活用により、一人暮らし高齢者における自宅での看取り、急変時の迅速な対応だけではなく、本人や家族の不安や介護負担の軽減も期待できる。また主治医が緊急往診できない状況でも、看護師との連携により診療精度を高めた「遠隔診療体制」を整えられることから、「MAMORUNO」の活用で、地域での不要な救急診療の軽減や、軽症への緊急往診の現状による医療費抑制効果や医療資源の有効活用など、地域に密着した医療DXの推進を目指すという。