エルピクセル、脳MRA画像診断支援AIで偽陽性を低減した新モデル発売

エルピクセル(東京・千代田区)は6月18日、医療画像診断支援AI(人工知能)「EIRL Brain Aneurysm(エイル・ブレイン・アニュリズム)」の偽陽性を低減した新モデルを発売すると発表した。医薬品医療機器等法に基づいて一部変更の申請を行い、6月12日付で承認を取得した。

「EIRL Brain Aneurysm」は脳MRA(磁気共鳴血管撮影)から脳動脈瘤(りゅう)の候補点を検出する診断支援ソフト。2019年に放射線画像領域のAIを活用したプログラム医療機器の承認を取得し、2021年6月に検出精度の改善を行っており、今回は2回目のバージョンアップになる。

旧モデルと比較して「偽陽性」が低減した症例
旧モデルと比較して「偽陽性」が低減した症例

「EIRL Brain Aneurysm」は、陰性の検査結果が陽性と判定される偽陽性の割合が多い点が医師の読影を阻害する要因として課題となっていた。こうした状況を受け、同社では、新モデルで、学習データの追加学習に加え、AIのアルゴリズムの見直しを行うことで、検出感度を維持しながら、症例あたりの平均偽陽性数を「1」以下となるよう改善を行った。