富士フイルム、富士画像診断ワークステーションの新バージョン発売
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富士画像診断ワークステーション「CARNACORE(カルナコア)」
富士フイルムは1月30日、富士画像診断ワークステーション「CARNACORE(カルナコア)」の新バージョンを2月1日に発売すると発表した。販売は富士フイルムメディカルが行う。
「CARNACORE」は、FCR(フジ・コンピューテッド・ラジオグラフィー)やDR(デジタルX線検査)パネルといったデジタルX線画像診断システムを始めとする検査機器と連携し、さまざまな検査情報の一元管理や画像処理などを行うことで閲覧を可能にするクリニック向け画像診断ワークステーション。
新バージョンでは、一般的なクリニック向けのスタンダードモデルに加え、CT(コンピューター断層撮影)・MRI(磁気共鳴画像)といった高度医療機器を備えたクリニック向けに、取り扱い可能な検査件数と画像枚数を拡張したハイクラスモデルを用意。検査管理数は来機種の10万件から30万件まで増やした。
また、従来は搭載していなかった画像処理技術を採用。変換された3次元情報から人体の厚みの異なる部位や構造物を認識し、読影に適したコントラストと濃度安定化を実現するダイナミック処理に対応した。
グリッドを使わず高コントラストな画像生成が可能なバーチャルグリッド処理にも対応。グリッドの取り回しが難しい車いすでの撮影や、撮影台からDRパネルを取り出して撮影するケースでの画質向上と撮影時の負担軽減を図れるようにした。
さらに、施設規模や保有する検査機器、使用場所ごとで必要な機能が、即座で使えるように、ユーザーの好みにあわせて画面レイアウトを変更できる機能を搭載した。
富士フイルムは、X線画像診断システム、ヘルスケアITソリューション、CTとMRIシステム、マンモグラフィー、超音波診断装置、内視鏡システム、臨床検査装置、感染症検査装置などの検査機器を手掛ける。同社では、こうした機器と「CARNACORE」を組み合わせた包括ソリューションの提供も行っていく考え。